いまこそ、地球のOSを書き換えよ。コロナ禍が始まった2020年のインタビューで、そう呼びかけた建築家の隈研吾。インタビューでは「建築は《建築をする》という行為を目的とするのではなく、人の暮らしや働き方をどうデザインするべきかに目を向けるべき」とも訴えていた。
この呼びかけに真っ先に声をあげ賛同をしたのが東邦レオ代表の吉川稔。隈に「実際に形にしましょう」と応じ「地球OS書き換えプロジェクト」が始動。シンポジウム形式のイベントを開催し、実現に向けての定例会議を設けるようになった。
その後、ここにIT、エネルギー、ウェルネスといった分野での知見を持つ専門家やパノラマティクスの齋藤精一も加わり、2021年末の実証実験に向けての準備が始まった。東京の大手町、北海道の東川町、大阪の中津、香川県三豊市の父母ヶ浜の拠点で10日間にわたる「地球OS書き換えプロジェクト」の実証がいよいよ始まります。